メルセデスベンツ日本が発表した『Eクラス』の4人乗りオープンモデル「E350カブリオレ」。開発初期にはハードトップモデルも検討がされたという。
近年発表されるコンバーチブルモデルは、スチール製ルーフパネルを電動で収納するハードトップの採用が主流で、メルセデスベンツでも2シーターのロードスターでは「バリオルーフ」と呼ぶハードトップを採用している。
メルセデスベンツ日本の豊生浩一氏によると、Eクラスカブリオレ開発初期にはハードトップモデルも検討されたそうだが、どうしてもルーフを収納するトランク部分に厚みができてしまうといい、最終的にデザイナーの「オープン時における流れるようなシルエットを実現したい」というこだわりによりソフトトップが採用されたという。
オープンカーならば、オープン時におけるスタイルの良さを優先させるのは当然といえる。同じ4シーターオープンのアウディ『A5カブリオレ』もそうであるが、クローズ状態のクラシカルで贅沢な雰囲気もソフトトップならではのもの。
とはいえ気になる静粛性に関しても、E350カブリオレに採用されたソフトトップには、遮音性や耐候性を向上させた新素材のアウターや高い断熱・吸音効果を発揮するインナーを組み合わせたといい、手抜かりはないようだ。