ウォータージェット利用のバイオマス前処理技術、スギノマシンなどが開発

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開発したバイオマス前処理技術を取り入れたバイオマス超微細化装置
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スギノマシンは13日、独立行政法人の産業技術総合研究所バイオマス研究センターエタノール・バイオ変換チームの石川一彦主任研究員と共同でウォータージェットを用いたバイオマスの前処理技術を開発したと発表した。

この技術は、触媒や薬品、有機溶媒を使用せず、水だけを使って環境に低負荷なバイオマスを有効活用するための基盤技術を確立するのが目的。この分野では前例のない粉体工学と酵素工学を組み合わせた異分野融合型のバイオプロセス。

食料と競合しないセルロースをエネルギー資源(液体燃料)として利用するための粉砕(前処理)技術は、地球環境に優しい燃料を普及するための大きな課題となっている。今回の同社の共同技術開発が確立されれば国際的なイニシアチブを獲得できる国産技術となる可能性が高いとしている。

この技術では、バイオエタノール1リットルを得るために必要な前処理コスト(消費電力)が大幅な削減が見込まれる。また、今回開発した前処理技術は連続処理のため大量生産も可能で、さらに酵素反応と組み合わせることによって均一にナノファイバー化されたセルロースを量産し、グリーンコンポジットの研究開発を加速できるとしている。

《レスポンス編集部》

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