BMWは7日、米国サウスカロライナ州スパータンバーグ工場からの累計輸出台数が、100万台に到達したと発表した。1994年の生産開始から、15年で樹立した記録である。
BMWは1992年6月、米国での現地生産プランを公表。1993年からサウスカロライナ州で工場建設に着手し、1994年9月、スパータンバーグ工場から、第1号車のBMW『318i』がラインオフした。
BMWは、同工場に総額42億ドル(約3920億円)を投資し、設備の拡張を図ってきた。1996年に『Z3』、2000年に『X5』、2002年に『Z4』、2008年には『X6』を生産車種に追加。現在、同工場では約5000人の従業員が働き、1日当たり500 - 600台を生産中だ。
同工場では2009年9月、累計生産台数が150万台を突破しているが、今回、その累計輸出台数が100万台をクリア。同工場で生産されるBMWの70%以上が、世界約120か国に出荷されている。
BMWマニュファクチャリングのジョセフ・ケルシャー社長は、「スパータンバーグ工場は、BMWグループにとって、非常に重要な役割を持つ」と強調する。
同工場では2009年10月から、BMW初の量産ハイブリッド車、『アクティブハイブリッドX6』の製造を開始。さらに、7億5000万ドル(約700億円)を追加投資して工場設備を拡張し、次期『X3』の生産に備えている。