帝国データバンクが発表した3月の全国企業倒産集計によると、倒産件数は前年同月比5.6%減の1148件となり、7か月連続でマイナスとなった。前月比では18.8%増となった。
負債総額は前年同月比71.5%減の2963億8300万円と大幅に減少した。負債100億円以上の大型倒産は4件にとどまり、パシフィックホールディングスやアゼルなどの不動産関連の大型倒産が多発した前年同月の15件を大きく下回ったため。
消費低迷や競合激化など収益環境厳しく、小規模企業の倒産が84.6%を占めた。
業種別に見ると、7業種中6業種でマイナスとなった。特に不動産業、製造業、卸売業は大幅に減少した。増加したのは建設業で9か月ぶりにプラスとなった。製造業は輸送用機械器具製造が大幅に改善し、倒産件数が半減した。