米でトヨタの業績が回復か

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タコマ(北米)。2月のトラックの売れ筋
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3月の米国トヨタの販売実績は平均を大きく上回り、急速な回復傾向となっていることが分かった。自動車関連調査機関のエドマンズ・ドットコムが26日に伝えた。

トヨタは、リコール問題による大幅な販売数低下が長期化するものと見込まれていたが、「トヨタの2月の販売予想は前年比で80%増。3月比でも31.8%の増加が予想されており、市場全体の3月の増加幅30.9%を越える好調が分かった」「トヨタの3月の市場でのシェアは16.3%と予想され、2月の12.9%から伸ばした」。

「全体では、(デトロイト)ビッグ3の市場シェアは3月は44%となる見込みで、これは前年2月の47.1%、3月の45.1%に比べ減少。またホンダのシェアは9.6%で前年の10.3%からシェアを落としたが、日産は8.9%で前年の7.8%から、ヒュンダイは8.2%で前年の7.7%からそれぞれシェアを伸ばした」。

エドマンズ・ドットコムのチーフアナリスト、ジェシカ・コールドウェル氏はトヨタの復調要因を「金利を0%にするなどのセールスキャンペーンや、誠意あるリコールへの対応、豊田社長が公聴会へ出席するなどの企業としての対応が評価された」としている。経済状況の回復については慎重な見方だ。最終的な販売総数の集計結果は4月1日に発表される予定。

《NYCOARA, Inc. 田中秀憲》

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