横浜市みなとみらいのクイーンズスクエア横浜で20日、エコドライブや低燃費タイヤの普及促進を目的とした一般参加型イベント「みんなのエコドライブ祭り」が開催された。タイヤメーカーを中心とした各ブースでは、最新の低燃タイヤの性能やエコドライブにおけるタイヤ空気圧の重要性をアピールした。
1月の「低燃費タイヤラベリング制度」導入開始に合わせ、経済産業省・資源エネルギー庁が主催しこれまで全国の主要6都市で開催してきた同イベントは今回の横浜が最終回。JATMA(日本自動車タイヤ協会)を中心に、加盟メーカーのうちミシュラン、ダンロップ、トーヨータイヤの3社のほか、タイヤ空気圧温度監視システム『TPチェッカー』を開発・販売するアッソ・インターナショナルがブースを構えた。
自動車の燃料消費の約20%がタイヤの転がり抵抗によって消費されていると考えられていることから、タイヤメーカーでは低燃費タイヤの開発を積極的に進めている。
低燃費タイヤの装着と適切な空気圧での走行により3 - 5%の燃費消費を削減することができるという試算があるものの、これまではその評価・算出方法が定められていなかったため、ユーザーは客観的に選択することができなかった。これを「見える化」しようと考案されたのが「低燃費タイヤラベリング制度」だ。転がり抵抗性能とウェットグリップ性能を組み合わせた等級により低燃費タイヤの性能を一目でわかるようにした。
エコカーの普及が進むとともに、燃費、エコドライブに対する意識は高まりつつある。しかしJATMAの大高悟総務部部長は「『タイヤとCO2削減なんて関係あるの?』といった声が多く聞かれるほど、燃費走行におけるタイヤの重要性に対する一般の認知度は低い」のだと言う。JATMAが発表している2007年の調査結果では乗用車の5台に1台が空気圧不足だったとしており、「ラベリング制度の導入を機に、タイヤの転がり抵抗と空気圧チェックの重要性を今後も訴えて行きたい」(同氏)と語った。