商品特化と「カウンセラー」スタイルで他店と差別化

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潮芦屋店は、ダークカラーを基本とするフジ・コーポレーション各店とは違い、白いレンガ壁のエクステリアだ
  • 潮芦屋店は、ダークカラーを基本とするフジ・コーポレーション各店とは違い、白いレンガ壁のエクステリアだ
  • 触って比べられるエコタイヤの展示
  • 販売部マネージャー 高橋 智氏
  • タイヤ&ホイール館フジ スペシャルブランド 潮芦屋店
  • タイヤ&ホイール館フジ スペシャルブランド 潮芦屋店
  • タイヤ&ホイール館フジ スペシャルブランド 潮芦屋店
  • 潮芦屋店は、ダークカラーを基本とするフジ・コーポレーション各店とは違い、白いレンガ壁のエクステリアだ
  • 販売部マネージャー 高橋 智氏と店舗スタッフ

タイヤ&ホイール専門店を全国展開するフジコーポレーションは、3月1日、関西エリアで2番目となる店舗「タイヤ&ホイール館フジ スペシャルブランド 潮芦屋店」をオープンさせた。

古くからの高級住宅街である芦屋市の南にある人工島「潮芦屋」。ダークカラーを基本とするフジ・コーポレーション各店とは違い、白いレンガ壁のエクステリアだ。三角屋根のデザインは、ヨットハーバーに隣接し欧州の海沿いの街を連想させるこのエリアの雰囲気作りに一役買っている。

◆岡山県からも来店、盛況だったオープニングセール

人工島潮芦屋に完成した、さまざまな店舗が集合する大型施設「ライフガーデン潮芦屋」。その一角に「スペシャルブランド潮芦屋店」がある。

ロケーションは高級&新興住宅地に隣接した好立地。さらに阪神高速湾岸線の「南芦屋浜」、神戸線の「芦屋」と2つの高速I.C.に近く、アクセスが容易という利点もある。

3月1日からスタートしたオープニングセールを振り返って、同店の販売部マネージャー高橋 智氏は、「当店オープンを知って来店された方を初め、この施設にどんな店舗があるのかチェックのために訪れた方の来店もあり大盛況でした。兵庫、大阪はもちろんですが、アクセスが良いこともあって、隣県の岡山から来店したユーザーもいました」と語ってくれた。なおオープニングセールは4月4日まで実施しており、店舗ウェブサイトにはチラシ情報も掲載されている。

◆輸入車ユーザーに対応したブランド選択

潮芦屋店は、複合施設の駐車場入り口横に位置しているので、施設を訪れるクルマがよく見える。それらは高級住宅街のある芦屋市という土地柄か、輸入車の数が多い。

高橋氏によれば「来店されるユーザーの方の輸入車比率はかなり高いですね。現在のところ来店したユーザー中、4割強が輸入車に乗っています。その比率は他地域に比べかなり高いです」とのこと。車種ではBMW、メルセデスベンツ等のドイツ車が中心で、アルファロメオなど他の欧州車の来店もあった。

潮芦屋店ではこうした状況を予測して、開店時、既に輸入車オーナーに向けてのホイールラインアップを充実させていた。「ブラバス、AMG、アルピナと言った欧州車のチューナーズブランドの取り扱いを多くし在庫を確保しました。実物を見て選択できるようにしています」

特定メーカー車に特化したチューナーズブランドのホイールは、フィット感が高い。優れた輸入車用ホイールの実物を多数展示し、適正な価格で販売するのが同店の戦略だ。

また、アルファード、エルグランドなどの国産の大型ミニバンユーザーや、プリウスなどのエコカーに向けたホイールの展示にも力が入っている。18 - 20インチの大口径ホイールについて、タイヤとセットでリーズナブルな価格設定としたモデルを用意。インチアップを望むユーザーの要望に対応した。

輸入車、国産車それぞれに対応した戦略が奏功して、開店から半月の短期間で早くも多数のユーザーの心つかみ、それが来店数の増加に結びついているという。

◆エコタイヤを直接触ってもらい適切なタイヤ選びをサポート

「当店では、ユーザーの要望を聞き出し、それにあった内容を提供する「カウンセラー」的なスタイルで取り組んでいます。特にタイヤについてはよく知らないユーザーが多数なので、説明をしっかりしています」と高橋さんは語る。

好みが明確なホイールに比べ、ユーザーの多くはタイヤに関してのこだわりはそれほどなく「安いのつけといて」と言われることが多いそうだ。しかし同店は価格だけを基準にせず、どんな走りをするか、音に関してはどうかなど、さまざまな質問をして最適なタイヤを選び出し提案するという。

潮芦屋店では、豊富な商品知識や要望を聞き出すコミュニケーション力など、能力の高いスタッフがユーザーのタイヤ選びをサポートしている。ホイールによるドレスアップだけでなく、ユーザーに安全で快適なドライブ環境を提供していることが、購入による満足感の向上につながっているという。

さらに、現在注目を集めているエコタイヤは、感触を比べられる展示を採用した。エコタイヤと一口に言っても、各メーカーでデザイン、性能、コンパウンドなど様々に異なっている。この展示方法は各社のエコタイヤが持つ特性を体感できるので、タイヤに関心のなかったユーザーの興味を引き出しているそうだ。

ユーザーが装着する意味を理解して、納得のいくタイヤを買うことができる。こうしたタイヤに対する取り組みが効果的であることが、同店でのタイヤ単体の売り上げが向上という事実に現れていると言えるだろう。

◆実物を見て判断できる環境を

PC上で愛車とホイールのマッチングがチェックできる、同社ホームページ(http://www.fujicorporation.com/)にある「フィッティングルーム」。

これでほしいホイールを決めた後、来店するユーザーは他店同様多い。「しかし、当店ではフィッティングルームでチェックしても、来店後にいろいろな実物のホイールを見て、購入するホイールを変更する方が少なくありません」と高橋氏は語る。

自分の目で見て判断するユーザーのため、在庫がある場合は、クルマの横に並べるなどホイールをじっくりチェックしてもらい、在庫がない場合は、同メーカー製のホイールで色等の雰囲気を伝えるという。

潮芦屋店に在庫がなくても、フジ・コーポレーションが展開する他店が在庫していれば、すぐに取り寄せが可能だ。強みであるネットワーク力を活かして、リアルでの印象を大切にする、このエリアのユーザーの要望に応えている。

高橋さんは「開店から半月の現在はまだデータの蓄積中ですが、今後よりきめ細かくこのエリアのユーザーの傾向に合わせ在庫数や展示を充実させていきます」と今後の展開について語ってくれた。

【取材協力】
タイヤ&ホイール館フジ スペシャルブランド潮芦屋店
住所 〒659-0035 兵庫県芦屋市海洋町9-3
TEL 0797-31-0003
店舗URL http://www.fujicorporation.com/shop/shioashiya.html
※現在、4月4日(日)までオープニングセールを実施中
店舗ウェブサイトでも折り込みチラシの閲覧が可能

《萩野公慈》

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