斜めに傾けた車体下にミラープレートを置いた展示で、排気系パーツを美しく見せていた名古屋市守山区のジースプロジェクト。
セミ&フルオーダーマフラーを長年手がけている同社は、オートトレンドでメルセデスベンツ車にボルトオンで取り付け可能な「シュレンザー」というマフラーと、さらに排気効率を向上させる新開発のスポーツ触媒付きフロントパイプを展示した。
特殊な構造のため、マフラー等のアフターパーツが少ないメルセデスベンツ。そのオーナーから「良質な排気音で走りを楽しみたい」という要望が、同社代表の澤村 淳さんの元に数多く寄せられたという。そこに澤村さん自身の「作りたい」という思いが結実し、メルセデスベンツ用マフラー開発が行われた。
澤村さんはメルセデスベンツの排気系を徹底的に解明。その結果、純正の排気管からはさまざまな理由でスムーズな排気を妨げる構造が見つかったそうだ。ジースプロジェクトは取り付けの利便性を考慮に入れつつ、純正を超える高い排気効率を維持するよう設計した。
こうして完成したマフラー「シュレンザー」は、同社の他の製品と同じく最新の保安基準に適合する車検対応品。オーナーが安心して装着できるパーツとしている。
マフラー交換で重視される「排気音」は「窓を閉めて運転中、心地よい排気音が聞こえる」という音量に設定。メルセデスベンツオーナーをイメージした、ジェントルな大人のサウンドに仕上げた。また、もう一つポイントとなるマフラー出口形状は基本4タイプからのチョイスを可能としている。
このマフラーに加え、ジースプロジェクトは新開発したスポーツ触媒を組み込んだフロントパイプもリリースした(S350、S500、S550に対応)。シュレンザーと組み合わせると、高い排気ガスの浄化能力を発揮しつつ、大幅にエンジンパワーやレスポンス性能を向上させるという。
このスポーツ触媒付きフロントパイプの価格は33万8000円で、高性能でありながら純正の同部品よりリーズナブルな価格設定となっている。
性能と価格のバランスに優れたこれらの排気系パーツは、多くのメルセデスベンツオーナーから支持を受けており、それがオーダーに結びついているという。ジースプロジェクトは他の欧州車に向けても同様のパーツ開発を行っていく予定だ。