新日本製鐵は5日、熱延鋼板の安定供給を交渉してきたマレーシアの有力リロールメーカーであるYung Kong Galvanising Industries Berhad(YKGI)に2010年6月を目処に、同社が新たに発行する優先株を引き受けることで合意したと発表した。
優先株は転換権付で転換した場合、全普通株の10%に相当する。
YKGIは、鋼板製造事業で歴史のあるクアラルンプール一部上場企業で傘下に流通・建材加工事業を展開している。
新日鉄は、出資することで、YKGIとの関係を強化し、熱延鋼板の安定供給による取引関係の拡大を通じ、成長が見込まれるマレーシアの薄板需要の安定的捕捉を図っていくとしている。