次世代自動車キーマテリアル市場、2020年に11.5兆円…富士キメラ総研

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富士キメラ総研は、2009年12月から今年1月にかけて、次世代自動車のキーマテリアル39品目を選定し世界市場の動向や課題を調査し、その結果を報告書「2010次世代自動車のキーマテリアル市場の将来展望」にまとめた。

調査では、次世代自動車の普及に伴って構成部品の素材動向、材料代替、新素材への転用が生じる可能性のあるキーマテリアル39品目を選定し、世界市場での材料動向や競合状況、市場の動向、現状の課題について調査したもlの。調査対象とした39品目は、エンジニアリングプラスチック・バイオマスプラスチック市場の12品目、金属・複合材料市場の6品目、次世代自動車構成部品材料市場の21品目。

次世代自動車のキーマテリアル39品目の世界市場は、2009年が4兆7519億円だったのが、2010年に14.2%増の5兆4252億円を見込み、2015年には9兆3357億円、2020年には11兆5181億円まで拡大すると予測する。

世界の主要自動車メーカーでは、次世代自動車の開発競争が激化し、環境対応と燃費の良いモデルの開発を重視している。自動車メーカーと部品サプライヤは既存の構成部品や素材の再検討と平行して素材メーカーとの新素材の共同開発、複合材の加工技術や異なる素材の接合技術の開発、モジュール化による軽量化などにも取り組んでいる。

また、石油やレアメタルの価格高騰から、自動車メーカーの内装材製品の原料選択を石油由来から植物由来プラスチックへとシフトさせ、レアメタルでは安定的な調達システムを構築するなど新たな動きにまで発展していると分析している。

《レスポンス編集部》

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