クラレは12日、エラストマー関連製品全般の価格を値上げすることを決定した。
エラストマー製品の主要原料はブタジエンモノマー、イソプレンモノマー、スチレンモノマーなどで、石油化学の基礎原料であるエチレンやプロピレンと共に副次的に生産されている。供給面では、エチレン原料のナフサから天然ガスシフトに伴う副次品生産構造の変化、ブダジエンとイソプレンにおける需要と供給の地域的偏在などにより世界的な供給量不足が顕在化している。加えて、アジア地域での石化需要の好転により、主要原料価格はナフサ価格同様に急激に上昇している。
こうした原燃料価格の上昇に伴う製造コストの上昇は自助努力だけでは吸収しできないと判断、安定供給の維持のために値上げするとしている。3月1日出荷分からで1kg当たり25 - 30円引き上げる。