クラシックカーの新年会、開催される

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コンクールに出品されたローバーP5B(1972年)
  • コンクールに出品されたローバーP5B(1972年)
  • コンクールに出品されたヒルマン・インプスーパー(左・1967年)とフォード・アングリアスーパー(右・1963年)
  • コンクールに出品されたロータス・ヨーロッパ
  • アルファロメオ1600スパイダーデュエット(1968年)
  • もう現存されていないといわれる、クラブブースに展示されたホンダS360。S500ベースに作成されたレプリカだが非常にうまく表現されていた
  • 今年90周年を迎えるマツダのR360クーペ。商用車や軽3輪トラック等を製造していた東洋工業(現マツダ)が乗用車市場に進出した最初のモデル
  • 日産ブルーバード。通称510と呼ばれたモデル。スーパーソニックラインと呼ばれた直線基調でシャープなデザインが特徴
  • 三菱コルトギャラン。ラリーなどでも活躍した

毎年恒例の日本クラシックカー協会主催の『ニューイヤーミーティング』が今年も東京江東区台場の青海臨時駐車場特設会場にて開催された。

このイベントは、1979年までに生産されたモデルを中心にそのオーナーやクラブ、ショップなどが車両を展示、また、部用品の販売や情報交換を会場内で行うという、さながら自動車の蚤の市といった雰囲気に包まれている。

そして、その歴史はもう30年以上も前、東京プリンスホテルの駐車場で開催されたのが始まりで、その頃は輸入車、それも60年代やそれ以前のクルマが中心で、そのオーナー同士の交流を深めるのが目的として開催されていた。その後、場所を絵画館や明治公園、汐留、横浜と場所を移し、現在の台場へと落ち着いたのである。また、この場所で新年の挨拶を行うというのが恒例で、今年も、あちらこちらでそういった光景を見ることが出来た。

近年の『ニューイヤーミーティング』ではコンクール等も行われ、今回はイギリス車がテーマ。そのエントリー数は50台を超え、その参加バリエーションはロータスやジャガーといった現在も存在するメーカーから、ヒルマンやモーリスといった残念ながら消滅してしまったメーカーまで多岐にわたり、見るものを楽しませた。

また、現在、参加の中心となっている日本車では、スポーティタイプのモデル以外にもセダンタイプや商用車などこのイベントならでは、普段はもうなかなか見ることのできないクルマ達が多く姿を見せ、根強いファン層があることを伺わせた。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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