住友金属鉱山の連結子会社の日本キャタリストサイクルは22日、石油精製用使用済み触媒の希少金属を回収する事業から撤退すると発表した。
日本キャタリストサイクルは、石油精製用使用済み触媒から希少金属を回収しリサイクルする事業を展開してきた。今後、国内石油市場が縮小に向かい、主たる原料である使用済み触媒の発生量が減少していく見通しで、既に国内では過剰な処理能力となっていることから、今後の損益改善は困難で事業の成長は見通せないため、事業から撤退し、成長分野に経営資源を集中するとしている。
2011年3月をメドに事業の生産を中止し事業から撤退する。事業撤退で損失約27億円を計上する。
2012年度中に日本キャタリストサイクルは解散し、社員45人は、住友金属鉱山グループで吸収する。