日本自動車部品工業会は、正会員企業408社のうち、上場企業で自動車部品の売上高比率が50%以上、前年同期比較が可能な自動車部品メーカー83社の2009年中間期の経営動向を各社の連結決算短信から集計・分析した。
それによると主に4 - 6月期の業績不振を受けて売上高は前年同期比33.7%減の7兆3992億円と大幅減収となり、営業損益は309億円の赤字となった。前年同期は5171億円の黒字だった。自動車メーカーの減産が大きく影響し、部品の受注が急減して売上げが減少して、全体の6割以上が赤字となった。
経常損益は269億円の赤字、当期損益は1329億円の赤字となった。
通期の業績見通しは需要回復間があるものの、売上高は16.3%減を予想する。ただ、収益では各社のコスト削減の徹底効果もあって営業利益・経常利益は2300億円の黒字となる見通し。
ただ、今後は為替変動を含めて今後も不安定な要因が多く、環境対応車などの新技術への対応のための研究開発費や今後の経営基盤の強化のための投資も求められることから、部工会では来期以降についても厳しい経営状況が続くとしている。