矢野経済研究所は、国内カーボンオフセット市場の調査を実施し「2010年版急成長する温室効果ガス排出量取引ビジネスの実態と展望」にまとめた。
調査は、2009年6 - 11月にかけてカーボン・オフセット参入企業、国内クレジット参入企業、認証機関、管轄省庁、地方自治体、業界団体などを対象に実施した。
調査結果によると2007年度に数社のオフセットプロバイダー(仲介事業者)が開始した国内カーボン・オフセット市場は2008年度にCO2の排出量取引は51万0550t、事業者(オフセットプロバイダー)取引金額ベースで22億0400万円と推計した。
2008年度の京都クレジットのCO2の国内排出量取引は44万tで、事業者(オフセットプロバイダー)取引金額ベースで19億8000万円と推計した。国連の認証を受けている京都クレジットは信頼性が高いことから最も多く利用されており、2008年度の排出量取引、事業者(オフセットプロバイダー)取引金額ベースともに全体の約9割を占めた。