スズキが独VW(フォルクスワーゲン)と資本提携する方向となった。日本経済新聞のインターネット版は9日、鈴木修会長兼社長が同日、日経新聞などの取材に対して提携交渉は事実と認めたと報じた。
スズキは1981年に米GM(ゼネラルモーターズ)と資本提携し、当初5.3%の資本を受け入れた。その後89年からはカナダで合弁生産を始めるなど提携関係を強化、2000年にはGMの出資比率は20%となっていた。
しかし、GMの経営悪化により08年11月までに資本はすべて引き上げられた。今月にはカナダ合弁のスズキ出資分をGMが買い取ることで合意、両社の提携は完全に解消されることになった。
スズキがVWとの提携に動くのは、GMとの提携解消により環境対応車の技術開発パートナーが不在になることが大きな要因。スズキの小型車開発力やインドでの事業展開は世界の大手メーカーから高く評価されている。
2008年の世界販売はVWが623万台で世界3位、スズキは236万台で10位につけている。