11月29日夕方、熊本県植木町内の九州自動車道下り線を走行中の大型観光バスから出火する事故が起きた。乗客乗員41人は車外に脱出しており、負傷者は出なかったが、バスは約30分で全焼した。エンジン系のトラブルが原因とみられている。
熊本県警・高速隊によると、事故が起きたのは11月29日の午後6時5分ごろ。植木町岩野(N32.55.2.7/E130.42.30.5)付近の九州自動車道下り線を走行していた大型観光バスから突然出火した。
運転手は路肩にバスを止めて乗客40人を車外に避難させたが、エンジンルームから出火した火の回りは早く、地元消防が消火を行ったものの、約30分で全焼した。運転手を含めてケガはなく、乗客は徒歩で約3km離れた北熊本サービスエリアまで移動。バス会社が手配した代替車両に乗り換えて目的地に向かった。
現場は片側2車線。運転手の話によると、バスは加速中に出力が低下。アクセルを踏んでも反応しなくなった。その直後にエンジンルームから2回の爆発音が響き、出火したという。警察では整備状況に問題がなかったかどうか調べを進めている。