日立電線は、東京タワーに代わる電波塔である東京スカイツリーのアンテナゲイン塔に設置される地上デジタル放送用送信アンテナシステムを日本放送協会(NHK)、日本テレビ放送網、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビジョンの6社から受注した。
日立電線は、1964年に豊橋中継局へ放送用送信アンテナシステムを納入して以来、多くの放送用アンテナシステムの納入実績を持ち、送信機からアンテナへ電波を伝送する主給電線の国内トップメーカーとなっている。地上デジタル放送用送信アンテナでは、アナログ放送用アンテナでの実績が評価され、全国数十局の親局や、多数の中継局が採用している。
東京スカイツリーは、東武鉄道、東武タワースカイツリーが建設を進めている地上デジタル放送対応の電波塔。高さ634mと自立式電波塔として世界一を目指した建築物となる。
今回、東京スカイツリーの上層部にあるアンテナゲイン塔に設置される地上デジタル放送用送信アンテナシステムを在京のテレビキー局6社から受注した。具体的な受注内容は、4段20面2システム(合計160面)で構成される多面合成アンテナを4ユニット、合計640面と主給電線や給電部品などの製品と、これらの設置工事一式となる。