東芝、カザフスタン国営企業とレアメタル分野で合併を検討へ

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東芝は、カザフスタン共和国の国営企業であるカザトムプロム社とレアメタル分野に関する合弁事業について検討開始することで合意した。

同社は、2007年4月に、日本、カザフスタン両国の政府間で締結された原子力エネルギー分野の戦略パートナーシップ協定の下、東芝によるカザトムプロム社が推進するウラン鉱山開発プロジェクトへの参画、ウェスチングハウス社への資本参加といった形で、両社の協力関係を深めてきた。

今回の合意は、ハイブリッド自動車や電気自動車に不可欠な素材であるレアアースを含むレアメタルに関して、カザトムプロム社の鉱山・精鉱などの上流工程、東芝の高付加価値製品の製造能力などの下流工程のシナジーを追求した合弁事業を検討する。

両社は、現在操業中のウラン鉱山から副産物としてディスプロシウム、ネオジウム、レニウムなどを回収し有効利用することで、資源採掘に伴う環境負荷の低減に貢献しており、レアメタルの安定供給と東芝製品への活用を目指す。

今後、両社はそれぞれの事業基盤を強化するため、原子力産業分野に加え、より広範囲な協力関係構築に向けて検討するとしている。

《レスポンス編集部》

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