古河電気工業は、搬送波信号成分が漏れて装置外へ放射されるキャリアリークを大幅に低減し、世界各国の電波規制に適合した準ミリ波帯の26GHz帯を用いた小型の障害物検出用「車載UWBレーダ」を開発し、総務省から無線実験試験局免許を取得した。
今回開発したUWBレーダは、数ナノ秒(ナノは10億分の1)以下の短いパルス信号を送信し、物体からの反射によって距離や相対速度、角度を高精度に検出するセンサ。同社はこれまで培ってきたアンテナ設計技術や高周波モジュールの小型化・広覆域を両立する技術などの要素技術を応用して開発に成功した。
今後、UWBレーダを実車へ搭載し、走行しながら電波伝搬・検出性能などの評価実験を行うとともに、実験を通じて取得したノウハウや検出データを活用することで、実用化を目指す。