STマイクロエレクトロニクスは15日、車両の動きを高精度で測定する新しい加速度センサを発表した。
アダプティブヘッドライト、自動調光HID(高輝度放電)ランプ、慣性ブレーキライト、電子パーキングブレーキ、高度盗難防止システム、自動車制御システムなど向けの「AIS226DS」は、2軸方向の加速度を高精度で検知する一体化した構造体を持ち、1軸の加速度センサを2個使用した場合より高い精度を得ることができる。
新製品は、最大プラス・マイナス6gの重力加速度を検知する。また、0.02度未満という非常に小さな傾きの検知も可能で、高精度な傾き検知は、自動調光ランプや電子パーキングブレーキ、坂道発進補助装置などに求められる。
また、AIS226DSは、事故や危険な運転をモニタするドライブレコーダ、GPS衛星から信号を受信できない場合に加速度のデータを基に推測航法を改善するGPSナビゲーションシステムなどにも使用できる。
現在、主要顧客向けにサンプル出荷中で、2010年第1四半期に量産開始する予定。単価は、大量購入時に約2.50ドル。