欧州ホンダは7日、英国スウィンドン工場で、『ジャズ』(日本名:『フィット』)の生産を開始した。『シビック』、『CR-V』とともに、英国工場の主力生産車種に位置づけられる。
フィットは欧州でも人気のコンパクトハッチバック。毎年7万台以上をコンスタントに販売している。ホンダは「需要のある場所の近くで生産する」を企業ポリシーとしており、これまで日本からの輸出で対応してきたフィットを、英国製に切り替えた。
スウィンドン工場では、2010年3月末までに2万台のフィットを生産。そのうち75%は英国内で販売し、残る25%は欧州各国や南アフリカ共和国など、世界55か国へ輸出する計画だ。
欧州ホンダは、同工場でのフィットの年間生産台数を10万0600台とする方針。それでもまだ生産能力に余裕があるが、これは2010年に、さらに3車種を生産車種に加えるプランがあるからだ。
ホンダの今年1 - 8月の欧州新車販売は、前年同期比9.2%減の15万1989台。しかし、8月は10.4%増の1万1855台と回復基調にある。フィットの現地生産によって、販売に弾みをつけたいところだろう。