JAL、究極のエコフライトを実施…スプーン1本まで軽量化

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(写真はボーイング 747-400)
  • (写真はボーイング 747-400)

JALグループは6日、10月10日ホノルル発 - 11日関西国際空港着のJALウェイズ77便で、現在考えうる全ての環境負荷軽減策を盛り込んだデモンストレーションフライト「究極のエコフライト」を実施すると発表した。

この取り組みは、ASPIRE(通称アスパイア、ASia and Pacific Initiative to Reduce Emissions)と呼ばれ、米国連邦航空局(FAA)、オーストラリア管制会社、ニュージーランド管制会社が中心となり、アジア・太平洋における環境保全のため、航空機からの排出ガスを抑える国際的な取り組みとして、2008年2月18日に設立されたもの。

国土交通省がアジア地区で初めて、ASPIREへの参加を行ったのに伴い、JALグループがアジア初の「究極のエコフライト」を実施する運びとなった。

このデモフライトでは、環境負荷軽減策を実施しない「ホノルル - 関西国際空港」便と比較して、消費燃料9421ポンド(5362リットル、ドラム缶27本分)の削減、またCO2排出量1万3140kgの削減を目指すとしている。

具体的には、出発前の総重量が正確に確定した後に適切な燃料のみを補給し燃料を200ポンド(CO2を279kg)削減、地上駐機中にはエアコン動力を地上施設から供給し燃料2058ポンド(CO2を2866kg)削減、通常の出発経路を使わず極力直線状に巡航経路に向かい1000ポンドの燃料(C02は1395kg)の削減、などを実施。

このほかにも、エコノミークラスのワイン容器をガラスからペットボトルへ変更し1本あたり123.25g軽量化、機内誌のページ数を削減、機内食スプーンやフォークの柄を細くし1本あたり2gの軽量化を図るなど、徹底したエコ対策が実施される。

《宮崎壮人》

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