7日深夜、茨城県水戸市内の市道で、自転車で道路を横断していたとみられる63歳の男性がクルマにひき逃げされる事件が起きた。男性は約70mに渡ってひきずられ、収容先の病院で死亡。警察は翌8日に38歳の男をひき逃げ容疑で逮捕している。
茨城県警・水戸署によると、警察が事件発生を認知したのは7日の午後11時40分ごろ。水戸市河和田町(N36.21/E140.24)付近の市道を通り掛かった人から「頭から血を流した男性が路上に倒れている」という内容の通報が寄せられた。
同署員が現場に急行し、倒れている男性を確認。男性は近くの病院に収容されたが、全身を強打したことが原因でまもなく死亡した。この男性が乗っていたとみられる自転車は大破。路上に残っていた痕跡から、男性はクルマの底部に挟みこまれたまま、約70mに渡ってひきずられた可能性が高いことも判明した。
クルマは現場から逃走しており、警察は死亡ひき逃げ事件として捜査を開始したが、翌8日早朝に同市内に住む38歳の男が「運転中にゴミのようなものを踏んだ」と警察に通報。男の自宅に向かった同署員が、男が所有する軽乗用車の破損部位を確認し、容疑に関与したと判断。追及したところ、逃走したことを大筋で認めたため、自動車運転過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。
現場は幅員約5mの直線区間。街灯は少なく、夜間の見通しは悪いという。男は調べに対して「発見が遅れた」、「怖くなって逃げた」などと供述しているという。