銀行の現金輸送車、従業員の男が乗り逃げ

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2日午前、福岡県太刀洗町内の町道で、銀行の現金輸送車が、この銀行に勤務する従業員の男に盗まれる事件が起きた。現金約7200万円が盗まれたとみられており、警察では65歳の男を窃盗容疑で全国に指名手配し、その行方を追っている。

福岡県警・小郡署によると、警察が事件発生を認知したのは2日の午後0時40分ごろ。福岡県久留米市内にある地方銀行の本店から「太刀洗町内で現金輸送車が従業員の男に乗り逃げされた」との通報が寄せられた。

通報によると同日の午前11時ごろ、同銀行の現金輸送車が大刀洗町上高橋(N33.22/E130.35)付近の町道を走行していたところ、運転していた65歳の男が同乗していた61歳の男性に対し、「クルマの調子が悪い。ちょっと降りて確かめてくれないか」などと言ってきたため、男性がこれに従って車外に出た直後、クルマは急発進して走り去った。

輸送車が予定時刻に到着しないことを不審に思った銀行側が走行ルートを逆にたどっていったところ、呆然としている男性を発見。この時点で乗り逃げが発覚したという。男性は携帯電話などの所持品を車内に残していたため、すぐに警察や銀行に通報することができなかったという。

クルマは同日の午後1時30分ごろ、同乗男性が降ろされた場所から約2km離れたパチンコ店駐車場で発見されたが、現金約7200万円が収められたジュラルミンケースはこじ開けられ、中身の現金はすべて無くなっていた。

パチンコ店の従業員が午後0時ごろに「公衆電話はあるか?」と問いかけた男を目撃。この直後、パチンコ店にタクシーの配車要求があり、60歳代とみられる男がJR博多駅まで乗っていたこともわかった。

警察では運転していた男が現金を盗み、タクシーで逃走したものとみて、窃盗容疑で全国に指名手配。その行方を追っている。

《石田真一》

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