自動車用防振ゴム大手の東海ゴム工業は24日、自動車用防振ゴムを生産する岡崎製作所(岡山県岡山市)を2010年3月末で閉鎖すると発表した。国内の自動車生産レベルが低水準で推移し、生産能力の余剰が解消できるめどが立たないとしている。
岡山での自動車用防振ゴム生産は、小牧製作所(愛知県小牧市)と子会社のTRI九州(大分県豊後高田市)に移管する。岡山製作所は従業員数が110人。生産設備の廃却や移転などに伴う特別損失を見込んでおり、金額が確定次第、開示する。
昨年秋からの世界同時不況で厳しい経営環境が続くなか、生産調整や経費節減、設備投資圧縮など様々な対応を進めてきた。売上高の8割を占める自動車分野は生産台数の減少に歯止めがかかってきているものの低水準なままで、現在の体制で生産能力の余剰を解消する見通しが立たないと判断した。