トヨタ早川常務「ブラジル人整備士養成に支援惜しまない」

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トヨタ自動車は、社会貢献活動の一環として、専門学校トヨタ名古屋自動車大学校(愛知県西春日井郡)で開講している、日本在住のブラジル人を対象とした自動車整備士養成コースの第10期生の修了式を8月7日に産業技術記念館(名古屋市西区)で実施した。

同コースは、ブラジルの将来を担う在日ブラジル人の若者を対象に、1年間ポルトガル語で自動車整備士教育を実施するもので、1999年に開講して以降、10年間で約200人が修了しら。ブラジルに帰国した修了生の多くが、ブラジルのトヨタの販売店やブラジルトヨタに就職し、同コースで修得した知識や整備技術を活かしている。

修了式には、第10期生の20人のほか、駐日ブラジル大使館のパトリシア・コルテス一等書記官、在日名古屋ブラジル総領事館のルイス・メデイロス代理総領事、豊田市国際交流協会の豊田彬子理事長、トヨタやトヨタ名古屋自動車大学校の関係者、修了生の家族・友人など約120人が出席した。

トヨタの早川茂常務役員は「このコースは、トヨタにとって大変重要な社会貢献活動と位置付けており、今後も支援を惜しまない」と語った。

日本には、約32万人の在日ブラジル人が暮らしているが若者の多くは言葉が大きな障壁となり、日本の学校への転校・進学が難しく、また帰国後の就職も困難な状況にある。授業をすべてポルトガル語で行い、トヨタの人材教育プログラムや最新設備を活用する同コースは、7月に実施された第11期生の入学試験に、定員20人に対して131人が応募するなど、在日ブラジル人の人気を集めている。

《レスポンス編集部》

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