ジャガーカーズ社は、ロンドンのチェルシー地区にある英国を代表するコンテンポラリーアート美術館サーチ・ギャラリーで新型ジャガー『XJ』を正式に発表した。
ジャガーの新しいフラッグシップモデルのワールドプレミアイベントは、有名なトークショーのホストでカーマニアとしても知られるジェイ・レノ氏が司会を務め、著名人やビジネス界のリーダー、メディアなど多彩な招待客が参加して開催された。
ジャガーカーズ社のマイク・オドリスコル社長は「新型XJは、新しいスタイリング、心湧き立つようなドライビング体験を提供し、その大胆でありながら良識あるデザインアプローチで、急速に変化する我々の世界が直面する難問に立ち向かう」と述べた。
今回のワールドプレミアから新型XJの受注を開始する。最初の納車は2010年初頭で、価格は、スタンダードホイールベース(SWB)の3.0リッターV6ディーゼル「ラグジュアリー」モデルの5万2500ポンドから。
ジャガー4ドアモデルのフラッグシップとして位置づけられる新型XJは、革新的なパノラマビューのガラスルーフを採用する。このガラスルーフによって、車内の明るさやスペース感が高まるほか、これまでよりも低くなった流れるようなルーフラインが出現した。
スタンダードホイールベース(SWB)とロングホイールベース(LWB)の2モデルを設定する。LWBモデルは、リアシートの足元がこれまでよりも125mm伸びたため、リアシートの乗員にはさらに贅沢で洗練された空間を提供する。どちらのモデルであっても、容量520リッターのトランクには大型のスーツケースを2つ並べて収納することが可能。
インテリアデザインをいっそう引き立たせるため、内装色、ウッドパネル、レザーには、これまでのどのジャガーモデルよりもさらに充実した選択肢を用意する。仕様レベルもラグジュアリー、「プレミアム・ラグジュアリー」、「ポートフォリオ」の3つを設定。
また、スーパーチャージド・エンジン搭載の「トップレンジモデル」、「スーパースポーツ」も設定する。スーパースポーツには、レザー・ルーフライニング、セミアニリン・レザーシート、レーザーインレイの施されたウッドパネルなどが装備され、パフォーマンスとラグジュアリーの両立を目指した。
新型XJのパワーユニットは、超効率パワーユニットGen IIIのガソリンとディーゼルの2タイプのエンジンのすべてのグレードに設定。3.0リッターV6ディーゼル、5.0リッター自然吸気V8、5.0リッタースーパーチャージドV8に加え、スーパーチャージャー搭載の出力470PSのユニットも設定する。