前田金属工業が発表した2009年5月期の連結決算は、最終損益が8600万円の赤字に転落した。本業の業績悪化に加えて、投資有価証券評価損を計上したため。前年同期は3億3000万円の黒字だった。
売上高は前年同期比18.0%減の39億1900万円と大幅減収となった。輸出や、国内市場の作業工具類、機器類の販売が大幅な需要減退などからともに落込んだ。
損益では売上げ低迷や素材仕入れ価格の高騰の影響で、営業利益は同36.1%減の4億4000万円、経常利益が同66.4%減の2億6800万円だった。
今期の業績見通しは売上高が同9.7%増の43億円、営業利益が同24.9%増の5億5000万円、経常利益が同115.9%増の5億8000万円で、最終損益が3億4000万円の黒字となる見通し。