スマートの米国法人、スマートUSAは新たなローンプログラムを今夏から実施すると発表した。米国で導入予定のスクラップインセンティブに連動したもので、スマート『フォーツー』が月々99ドル(約9500円)から購入できる。
オバマ大統領は6月23日、CARS(カー・アローワンス・リベート・システム)法案に署名。これはいわゆる「キャッシュ・フォー・クランカー」と呼ばれるもので、米国版スクラップインセンティブを意味する。旧車から一定の環境基準を満たした新車に代替する際に、政府が最大で4500ドル(約43万円)を支援する制度だ。
今夏のスクラップインセンティブ開始を前に、各自動車メーカーはさまざまな販促活動に取り組んでいるが、スマートUSAは、新たなローンプログラムを発表。その内容はスマート『フォーツー』を月々99ドル(約9500円)から購入できるという内容だ。
このプログラムは、1万3355ドル(約127万円)のグレードが対象。米国版スクラップインセンティブでは、スマートには最高額の4500ドル(約43万円)が補助されるから、新車価格から補助金を引いた8855ドル(約84万5000円)に対して、3年36回ローンを組むプログラムとなる。
金利は5.8%で、月々の支払い額は99ドル(約9500円)。3年後には残金の6667ドル(約63万6000円)を精算する形を取るが、頭金なしで新車のフォーツーが購入できるのは、大きな魅力かもしれない。
スマートの米国6月販売は、前年同月比56.6%減の1169台と低迷。スクラップインセンティブとの相乗効果を狙う新ローンが威力を発揮するか、注目される。