急加速しようとした覆面パトカー、街路樹に突っ込む

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22日午前、山口県防府市内の国道262号で、速度超過違反を行った車両を発見し、追跡を開始しようとした警察の捜査車両(覆面パトカー)が暴走。路外に逸脱し、道路左側の街路樹に衝突する事故が起きた。この事故で警官1人が軽傷を負っている。

山口県警・交通機動隊、防府署によると、事故が起きたのは22日の午前11時40分ごろ。防府市下右田付近の国道262号を交通機動隊の覆面パトカーがパトロールしていたところ、速度超過違反とみられる車両を発見した。

パトカーはただちに追跡を開始しようと急加速したが、直後にスピン。コントロールを失ったまま路外へ逸脱し、道路左側の歩道に立つ街路樹に衝突した。パトカーは前部が大破し、助手席に同乗していた22歳の巡査が軽傷を負った。違反車両はそのまま走り去った。

現場は片側2車線の直線区間。当時は小雨が降っていた。パトカーはFR(後輪駆動)で、濡れた路面でスリップするとコントロールを失いやすいという車両特性があり、山口県警では2002年にも同様の事故を起こしている。

警察ではパトカーを運転していた43歳の警部補が操作を誤ったものとみて、自動車運転過失傷害容疑で事情を聞いている。

《石田真一》

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