【三菱 i-MiEV 発表】D/ECO/B、3つのモードを設定した訳は?

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【三菱 i-MiEV 発表】D/ECO/B、3つのモードを設定した訳は?
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例外もあるがその特性上、EVはガソリン車のようなトランスミッションを必要としない。そのためAT車のセレクターレバーはP/R/N/Dだけで事足りてしまうのだが、三菱『i-MiEV』のセレクターレバーには前進用として「D」のほか、「ECO」と「B」というポジションが設定されている。  

その理由をi-MiEV開発者に聞いてみた。三菱『i』をベースとしているため、そもそもセレクターゲートのスペースが用意されていたという状況もあるが、わざわざ3つのモードを用意したのには、それなりの訳がある。  

最高出力こそ i に合わせて64psとしているが、i-MiEVは発進時から最大トルクを発生するパワフルなクルマでもある。エンジンとの特性の違いもあって、一般的なドライバーでは手応えのないまま不必要に急加速をしてしまうことが想定されたのだ。そこで出力を落として市街地での扱いやすさを実現すると共に、航続距離を伸ばせるECOポジションが設定された。ECOポジションにすると通常は3分の1、全開加速でも3分の2に出力が制限され、航続距離は5 - 10%伸びるそうだ。 

Bポジションはアクセルを戻した時の回生ブレーキの効きを強くするモードで、加速力はDポジションと同じ。これは主に勾配の多い地域を走行した場合、下り坂でブレーキを強く効かすのではなく、その分エネルギーとして回収して充電するために設定したもの。これによりアップダウンの多い地域でも平地に近い航続距離を実現できる。  

Dポジションでも回生ブレーキを強く効かせた方がエコなのでは、と思うかもしれない。しかし平地ではいわゆるエンジンブレーキが効きすぎる状態となり、ギクシャクして乗りにくくなってしまう。Dポジションはあくまで普通のガソリンAT車と同じ感覚でドライブできるよう、回生ブレーキの効きを調整しているのだ。

《高根英幸》

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