丸順、中期経営計画の数値目標を凍結

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丸順は30日、昨年5月に公表した第4次中期経営計画のうち数値目標について凍結すると発表した。
 
同社は前期を初年度とする第4次中期経営計画「GIC PLAN 30」を策定した。しかし、昨秋以降、自動車業界は実体経済の低迷により、販売台数が急激に低下し、その状況は今期も継続される見通し。こうした環境のもと、投資の延期・凍結、経費や固定費の削減などに取り組んできたが、市場環境や現状の業績から見て中期経営計画に掲げた数値目標とは乖離していることから、売上、利益、投資、減価償却の数値目標は凍結する。

長期ビジョンである「GIC VISION 2012」や「中期経営計画の基本方針の骨子」については変更せず、業績のV字回復に向けて取り組む方針だ。
 
今期以降の取組みとしては、国内事業の抜本的改革として国内工場の再編と上石津工場の増設については延期、現有工場・設備内で最適生産体制を検討する。
 
また、海外事業の収益力向上のため、投資、経費の削減を推進する一方で、中長期的な成長を可能とするための投資を継続する。具体的には、グループ内の金型グローバル生産・調達を推進するため、タイの金型工場建設については継続して進めるほか、比較的金融危機の影響が小さい中国については、設備投資による合理化を推進し、収益力の向上を目指す。

《レスポンス編集部》

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