東芝、米国に原子力事業の拠点を新設

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東芝は、米国の原子力事業拡大のため、昨年1月に設立した「東芝アメリカ原子力エナジー社」のエンジニアリング拠点をノースカロライナ州シャーロットに新設、8月から活動を開始する。

東芝アメリカ原子力エナジー社は、ワシントン郊外のバージニア州フォールズチャーチで客先の許認可対応支援などを進めているが、ABWRプラント建設に向けて、エンジニアリング業務が本格化したことから、設計、調達、建設の着実な遂行と今後の受注拡大に対応するため、エンジニアリング拠点を新設する。

新拠点では、AP1000向けタービン・発電機の機器供給などのエンジニアリング業務も行い、米国での事業強化を加速する。今後人員を増強し、2013年末には200人程度とする予定。

今回、拠点として選定したシャーロット周辺は、同社のパートナー企業が多く、今後の事業連携に適したロケーションにある。同社は、新拠点を通じて、パートナー企業との関係をより緊密化するとともに、顧客の要望に迅速に応える体制を構築することで、北米の原子力事業を強化する。

米国の原子力市場では、既に30基以上の新規プラント建設が公表されている。同社は、2月に日本企業として初めて海外でABWR新規建設に関するEPC契約を締結したほか、グループ全体では既に米国で8基受注している。

今後も、子会社のウェスチングハウス社とともに、原子力事業拡大に向けて、技術力・品質を向上させると同時に、原子力発電プラントの新規建設から保全・サービスを含めた総合的なソリューションを広く国内外の電力会社へ提供する。

《レスポンス編集部》

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