「12時までに終点まで行け」、風変わりなバスジャック?

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24日午前、新潟県刈羽村内から路線バスに乗車した40歳代とみられる男が運転手に刃物を突きつけ、「午後0時までに終点まで走れ」と脅した。バスは定時運行の場合でも午後0時前に終点に到着するダイヤだった。男は終点で運賃を支払い、そのまま逃走した。

新潟県警・長岡署によると、事件が起きたのは24日の午前10時50分ごろ。刈羽村下高町付近にあるバス停から、越後交通が運行する路線バス(柏崎駅発/長岡駅行き)に乗り込んだ40歳代とみられる男が、37歳の男性運転手に刃物を突きつけ、「12時(午後0時)までに終点の長岡駅まで行け」と脅した。

このバスは午前11時48分に終点の長岡駅に到着するダイヤとなっており、当日もほぼ定時で運行。途中のバス停では他の客が乗降していたが、男は運転席後部の席に陣取り、他の客が接近すると刃物は隠していたという。

バスは4分遅れて終点に到着したが、男は運賃640円を支払い、そのまま駅方向に走り去ったという。運転手は午後0時10分ごろに同署・長岡駅前交番に届け出たが、バスジャックとは認識しておらず、走行中にはバスジャックを知らせる警報灯も使用していなかった。

長岡駅到着時点では女性客2人が乗っており、警察では人質強要処罰法違反容疑で捜査を開始している。

《石田真一》

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