MM総研は、2008年度の国内携帯電話出荷状況を調査し、結果を発表。総出荷台数は前年度比29.3%減の3589万台となり、2000年度以降で初の4000万台割れとなり過去最低となった。
同社統計調査における通期出荷台数としては2002年度の4096万台を大きく下回った。
半期別の出荷台数では上期が同21.2%減の1981万台、下期が同37.3%減の1608万台となった。下期の出荷台数は半期ベースでは2001年度下期の1895万台を下回り過去最低となった。
出荷台数が大幅に減少したのは、ユーザーの買替サイクル長期化とキャリアの在庫調整が主因。買替サイクルは新販売方式導入に伴う端末価格の高騰、キャリアによる期間拘束型プランの浸透、不況による消費低迷により長期化が進行している。
キャリアの在庫調整については、下期に顕著に表れた。買替サイクルの長期化による需要の低迷を受けて、大幅な在庫調整を実施したことが下期の出荷台数に影響した。
メーカーシェアは、シャープが4年連続でトップとなったものの、出荷台数は同35.3%減の825万台となった。2位は昨年度同様、パナソニックモバイルコミュニケーションズの638万台、同13.6%減で、3位は出荷台数が465万台、同0.4%増となったNECでシェアの順位を2つあげた。
4位は富士通で前年度の3位から1つ順位を落とした。5位はソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ、6位の東芝は2つ順位を落とした。