NEC液晶テクノロジーは、反射特性を強化した対角8.9センチの3.5型QVGA(240×320ピクセル)表示対応の半透過型TFT(薄膜トランジスタ)カラー液晶ディスプレイモジュール『NL2432HC22-45A』を製品化した。業務用ハンディターミナルやPDA、PNDといった各種小型機器向け表示デバイスとして、4月14日から販売活動を開始する。
新製品は、半透過液晶ディスプレイ技術をベースとする独自のSR-NLT技術を採用するとともに、液晶パネル設計の最適化を図ることで、反射率16%、反射時コントラスト比20:1の高い反射表示特性を実現した。反射光を広範囲に拡散させることで、反射時の視野角特性も大幅に改善した。
これらにより、日中の屋外のような強外光環境で高い視認性を実現するとともに、一般的な室内照明下でも、バックライトを点灯しない状態で表示情報を読み取ることを可能にし、製品を表示デバイスとして組込む機器の大幅な低消費電力化に貢献するとしている。
新製品のサンプル価格は8000円で、今後1年間で30万台の出荷を見込んでいる。