帝国データバンクの13日の発表によると、自動車部品メーカー、ホーコー(愛知県刈谷市、代表横原豊氏)が10日、破産手続きに入った。負債額は21億円。自動車の大幅な減産で売り上げが落ち込み、資金繰りが悪化した。
同社は1962年に個人創業し、1984年に法人化。ゴム・樹脂・ウレタンを材料とするドアモールやサイドプロテクタなどの自動車部品の加工業を行なっていた。大手自動車部品メーカーを主な得意先とし、自動車業界の好調を反映し、2008年4月期には15億5500万円の売り上げを計上していた。
しかし昨年秋以降の世界的な不況の影響で自動車産業が冷え込み、売上高が減少。特に今年に入ってからは受注が激減した。過去の設備投資による借り入れ負担も重く、資金繰りが悪化していた。今後の受注にも回復が見られず、先行きの見通しも立たないことから破産を決めた。