日本板硝子、生産能力削減や人員削減の進捗状況を公表

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日本板硝子は7日、業績の急激な悪化に対応して今年1月に策定した「事業再構築諸施策」の進捗状況を発表した。

同社グループでは、需要の減少に対応するため、生産能力と生産量の削減に乗り出している。
 
Auto事業部門では、欧州と北米で生産能力を削減した。オーストリア・アイゼンエルツ工場の閉鎖に加え、フィンランド・ウロヤルヴィ工場での合わせガラス生産能力の削減、英国キングスノートン工場の合わせガラス生産ラインの閉鎖、ドイツ・ブラウンシュワイク工場の加工ラインの閉鎖、スペイン・サグント工場でのサイドガラス生産能力の削減に着手している。スウェーデン・ウーリヤ、イタリア・サンサルボでも生産能力を削減している。
 
英国のAuto事業部門の管理部門は、現在固定費削減を検討中。北米では、カナダ・コリンウッドで生産能力を削減した。また、需要に応じた生産能力に調整するため、南アメリカ、日本、アジア地域でも諸施策を実施している。中国では、天津での合わせガラス生産能力を削減し、長春と桂林では生産能力を減らした。
 
また、自動車用ガラス専用フロート窯であるフィンランドのラハティ工場は無期限に生産を停止する。
 
今回の諸施策の結果として同社グループは、2010年3月までに全世界従業員数の約15%に相当する5800人の削減を想定しているが2009年3月31日までに約3000人の人員削減を実施した。
 
同社では、リストラ策の拡大を2010年3月期に想定しており、追加費用として30億円規模を見込んでいる。

《レスポンス編集部》

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