三井造船は、千葉事業所にて建造中だったリベリア国のパルマ・トレーディング社向け5万6000重量t型ばら積み貨物運搬船「アントワン」を竣工、同事業所で引き渡した。
7万立方mを超す大容積貨物艙を持つ5万6000重量t型ハンディマックスバルカーで、同型船82隻目の竣工となる。
このシリーズは、「三井の56」としてマーケットで高い評価を得て、竣工済を含め150隻を超える受注を達成している。
アントワンは、5つのホールド(貨物艙)を持ち、船自身の荷役設備として4基のクレーンを装備する。荷役効率を重視するとともに、多種多様な貨物を積めるよう強度・配置を計画している。ハッチオープニングは、長さ/巾ともこのクラスでは最大級。貨物艙は、長尺パイプを余裕持って積載できるよう十分な長さを確保した。
また、貨物艙強度もホットコイルなどの重量物に対応できるよう配慮した。