イタリア製コンパクトEV、米国発売が決定

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米国VERDEK-EV社は9日、イタリアのTazzari社が開発中の電気自動車、『ZERO』(ゼロ)の北米、メキシコ、カリブ海エリア販売権を獲得したと発表した。

ZEROはTazzari社が12月のボローニャモーターショーで正式発表予定のシティコミューターEV。ボディサイズは全長2884×全幅1550×全高1400mmと、トヨタ『iQ』よりもひと回りコンパクトな2ドア2シーターだ。ボディは軽量なアルミ製で、車重はわずか542kgしかない。

世界中のドライバーの約40%が、1日平均64km以下しか走行しないとのデータに基づき、ZEROにはシティコミューターとして必要最低限の性能が与えられた。モーターは最大トルク15.3kgm。2次電池はリチウムイオンバッテリーで、8万kmオーバーの耐久性を実現する。充電は110Vコンセントで約9時間、220Vコンセントで約6.5時間。最高速90km/h、最大航続距離約140kmの性能は必要十分だ。

もちろん、ZEROにはエアコンやオーディオなどの快適装備が標準。エコレザーシートやサンルーフも装備される。欧州での販売価格は2万ユーロ(約256万円)以下になるという。

ZEROは12月のボローニャモーターショーで正式発表された後、米国に上陸予定。米国でのEV戦略といえば、ノルウェーのTHINK社が2010年からのEV現地生産プランを公表したばかり。今回のVERDEK社の動きも、EVに商機を見出してのものといえる。

《森脇稔》

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