2009年春闘は18日、経営側から相次いで回答が提示された。トヨタ自動車は4000円が要求されていた賃金改善(ベースアップ)はゼロとなり、定昇に相当する賃金制度維持分については組合側の要求どおり7100円が回答された。
年間一時金については198万円(5か月分プラス20万円)の要求を12万円下回る186万円となった。今期の連結決算が赤字に陥る業績悪化を映し、実質的に過去最高だった昨年の253万円からは67万円の減額となった。
経営側は経営環境の先行きが不透明なことから、一時金の年間回答に難色を示していた。このため、年間回答は提示したものの冬季分については秋の労使協議会で「改めて交渉する」ことで組合側と合意した。
トヨタのベアがゼロ回答になったのは4年ぶり。また、一時金で満額が見送られたのは1999年以来、10年ぶりとなった。