常磐道トラック20kmひきずり事故、被告は無罪主張

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昨年12月、茨城県笠間市内の常磐自動車道で追突してきた中型トラックを約20kmに渡ってひきずり、その後の車両火災で運転者を死亡させたとして、自動車運転過失致死などの罪に問われた59歳の男に対する初公判が12日、水戸地裁で開かれた。被告は起訴事実の一部を否認し、無罪を主張している。

問題の事故は2008年12月3日早朝に発生した。かすみがうら市内にある常磐自動車道上り線・千代田パーキングエリア(PA)に停車した大型トラックの運転手から「後部にトラックが追突し、炎上している」という内容の通報が寄せられた。

現場に急行した隊員が炎上している2台のトラックを確認。大型トラックの後部へ食い込む状態となっていた中型トラックは全焼し、車内からは運転者の男性が焼死体で発見されている。後の調べで、死亡したのは29歳の男性と判明している。

その後の調べで、事故が起きたのは千代田PA付近ではなく、約20km離れた笠間市長兎路付近だったことが判明。事故発生時に大型トラックは停車中で、追突の衝撃で目覚めた男は追突車を引きずっているという自覚がないまま、約30分に渡って走行していたこともわかった。警察では男を道路交通法違反(事故不申告、救護義務違反)容疑で逮捕。検察は自動車運転過失致死罪も含めて起訴した。

12日に開かれた初公判で、被告の男は「事故がどのようにして発生したのかわからない。事故が起きたことは20km先で気がついた」として、起訴事実の一部を否認した。

検察側は冒頭陳述で、被告が事故前日までに約3170kmを走行する勤務に就いていたことに触れ、過労運転の可能性を指摘した。また、停車していたのは路肩でなく、第1車線(本線上)だったことも明らかにした上で「被告は追突時にハンドルへ額を打ち付けており、この際に事故発生に気づいたばすだ」、「先を急ぐためにその場で通報せず、走り出した」と主張した。

これに対して弁護側は「被告は睡眠時無呼吸症候群だった」と主張。「事故直前に眠気を感じた被告は意識を失うような状態でトラックを停車させており、過失に当たらない」として、無罪を主張している。
《石田真一》

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