イーストウッド主演・監督『グラン・トリノ』

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クリント・イーストウッドがオスカー受賞作『ミリオンダラー・ベイビー』(2004年)以来の映画出演となる。監督も兼ねる作品は『グラン・トリノ』、そしてもうひとつのメインキャストが題名のフォード車の『グラン・トリノ』だ。

イーストウッドの役どころは朝鮮戦争の帰還兵ウォルト・コワルスキー。偏屈で頑固なコワルスキーが隣人との交流を通じて、自らの先入観や偏見を改めていく。

ウォルトの唯一の楽しみはグラン・トリノの手入れだ。この72年製の愛車にシルクのシートをかけ、自宅のガレージに大切にしまいこんできた。フォードの自動車工場で、この車にハンドルを取りつけたのはほかならぬウォルトである。

「あのグラン・トリノは自慢の息子なんだ」とイーストウッド。「というより、ウォルト自身だね。運転するわけでもなく、ただガレージに置いているんだが、ときどき外に出してワックスをかけてやる。ビール片手に愛車を眺めるのが老後のいちばんの楽しみなんだ」

グラン・トリノはスタッフがユタ州バーナルで見つけた実物だ。車両部のラリー・ステリングが説明する。「我々はのっけからツイていた。ちゃんと動く1台に出会えたから」。

「あのグラン・トリノはメンテナンスが行き届いていて、クリントも大いに気に入った。多少は手を入れたが、バンパーを交換した程度で、少々ツヤも出した。色味もいいし、車内もきれい、おまけによく走る」

ミシガン州のロケ現場で無事に出番を終えたグラン・トリノだったが、そこで話は終わらない。「下取りに出すつもりだったが、時間が経つにつれて愛着がわいてきてしまった」と製作のロバート・ローレンツは明かす。

「クリントに相談したら、手放すのはやめようと言われたよ。我々のためにがんばってくれた車だから、しばらくは手元に置こうと思う」

『グラン・トリノ』は09年4月ゴールデンウィークに全国ロードショー。

《高木啓》

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