メルセデスベンツが10日のメディアレセプションで、1つのプラットフォームで電気・燃料電池双方のパワートレインを搭載できるEV(電気自動車)/FCV(燃料電池車)コンセプトカー『BlueZERO』を発表した。
BlueZEROには以下の3タイプが設定される。
●E-CELL:バッテリーのみ搭載、航続200km
●F-CELL:燃料電池を搭載、航続400km
●E-CELL PLUS:バッテリーおよび発電用内燃機関の組み合わせ、航続600km、バッテリーのみの航続100km
BlueZEROの開発ベースは約10年前に発表された初代『Aクラス』。「サンドイッチフロア・コンセプト」と呼ばれた2重フロア構造だ。この構造により、全長4.22mというコンパクトボディながらもフル5シーター、そしてパワートレインに柔軟性を持たせたパッケージングを実現した。
また、動力性能についてはいずれのモデルも0-100km/h加速は11秒を切るパフォーマンスを達成。「ゼロエミッションビークルはパフォーマンスもゼロというわけではない」とダイムラーAGのディーター・ツェッチェ会長は語る。
メルセデスでは、2009年内に燃料電池搭載モデルを少量生産し、翌10年には電気自動車を登場させるとしている。