旭化成エレクトロニクスは、東光の半導体事業を段階的に買収することで合意した。両社は電源関連製品の拡大・強化に関する業務協力についても基本合意した。事業の買収は、4月1日の予定。
旭化成エレクトロニクスは、世界をリードしているミックスドシグナルLSI(アナログ回路とデジタル回路を混載した大規模集積回路)事業に、今回買収する電源関連半導体事業が加わることで、製品の付加価値向上や製品開発のスピードアップ、顧客ニーズに対応した製品・サービス提供、グローバルでの販売拡大が図れるとしている。
東光は、半導体に関する事業を分社化し、東光が全額出資する半導体ウェハー製造会社である館山デバイスに移管する。旭化成エレクトロニクスは、事業移管後、館山デバイスの発行済株式の80%を東光から取得して社名を旭化成東光パワーデバイスに変更する。事業移管から3年後に新会社の残りの発行済株式20%を東光から取得し、100%子会社とする予定。
東光のコア事業であるコイルと、旭化成エレクトロニクスが買収する半導体製品の相乗効果を最大限発揮させるため、両社は新会社を通じ今後協力関係を継続する。