カネカ、薄膜系太陽電池の生産能力を増強

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カネカは、2010年夏稼働に向けて、変換効率12%のハイブリッド技術を使った薄膜系太陽電池の生産能力を80MW増強し、150MWとすることを正式に決定した。

同社100%出資子会社であるカネカソーラーテック(KST)に新設備を設置する。設備投資額は100億円強の予定。
 
KSTは、薄膜系で世界最高水準の変換効率である12%のハイブリッド技術を使った太陽電池セルの商業生産を今年4月から開始、順次出荷している。今回、独自開発による設備費の大幅低減、独自の製膜技術による製造ラインの生産性の大幅向上、さらに使用部材のコストダウンや基板の大面積化など様々なプロセス革新を進め、製造コストについて、ワット当たり100円を早期に実現できる大幅なコストダウンの目処が付いた、としている。
 
今回決定した80MW増強は、全量を変換効率12%ハイブリッド型とし、これを実証プラントとして更なる能力拡大を進める方針だ。
 
今回の増設によってKSTの敷地を全面積使用することになり、この実証プラントで確立した技術で新たな生産拠点の新設も検討する。ほか、生産拠点は、市場に近い立地が最有力と見ており、市場動向を見極めながら海外を含め最適立地を、まずは欧州から検討する。
 
規模単位としては、200MWが一つのサイズと見ており、2015年頃を目処に生産能力を段階的に1GWへ引き上げていくことを検討する。

《レスポンス編集部》

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