漫然横断の自転車が事故原因…重過失致死で起訴

自動車 社会 社会

今年4月、茨城県取手市内の国道6号で、漫然横断しようとしていた自転車を避けようとした普通トラックが路外に逸脱。民家に突っ込んで運転者が死亡した事故について、水戸地検土浦支部は18日、自転車に乗っていた96歳の男を重過失致死罪で起訴した。

問題の事故は今年4月7日早朝に発生している。取手市白山付近の国道6号を走行していた普通トラックが対向車線側に逸脱。そのまま道路右側にある事務所兼住宅に突っ込んで大破した。

この事故でトラックを運転していた53歳の男性が死亡。トラックと接触した自転車に乗っていた95歳の男(当時)も打撲などの軽傷を負ったが、後の調べで自転車が現場付近を漫然と横断。これを避けようとしたトラックが急ハンドルを切り、路外に逸脱していたことがわかった。

警察では「事故は自転車の危険な横断が主因で発生しており、自転車側にも一定の責任は生じる」と判断。今年10月に重過失致死容疑で書類送検していた。

水戸地検土浦支部は「トラック運転手が死亡しており、重大な事案である」と判断。公訴が適当として、男を重過失致死罪で起訴している。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集