フォードは12日、新型『フォーカスRS』の市販バージョンを初公開した。2.5リットル直5ターボ（300ps）を搭載。0-100km/h加速5.9秒、最高速度258km/hを誇るホットハッチだ。
フォードは2008年7月のロンドンモーターショーに、フォーカスRSの「プロトタイプ」を出品。明るいグリーンで塗装された1台だったが、今回の市販版では、パフォーマンスブルーと呼ばれる鮮やかな青いボディカラーの写真が公表された。
ボルボのエンジンがベースの2.5リットル直5ターボは、先代をベースにシリンダーヘッドやカムシャフトを一新。さらに、吸排気系やコンピュータープログラムも変更された。この結果、最大出力300ps、最大トルク44.9kgmを発生。6速MTを介して、0-100km/h加速5.9秒、最高速度258km/hの性能を発揮する。フォードは「欧州フォードで過去最強のスペック」と自信を見せる。
駆動方式は先代のフルタイム4WDからFFへ変更。これは軽量化が目的だ。大パワーのFF車特有の欠点であるトルクステアについては、新開発のレボナックルサスペンションを前輪に採用することで対処した。
足回りは235/35R19サイズのワイドタイヤを装着。ブレーキローター径は前336mm、後ろ300mmの大径仕様で、ハイパワーに対応している。
新型フォーカスRSは欧州では2009年春から販売開始。すでに英国では1500台以上の予約が入っているという。
