大阪の新聞配達員ひきずり事件、殺人罪で起訴

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先月16日、大阪府富田林市内で発生した死亡ひき逃げ事件について、大阪地検堺支部は5日、41歳の男を殺人と道路交通法違反の罪で起訴した。事故は飲酒を起因とした居眠り事件が発端となって起きたものだが、自動車運転過失致死罪での起訴は見送った。

問題の事故は11月16日未明に発生した。富田林市錦織東3丁目付近の国道170号で、ひき逃げ被害に遭ったとみられる新聞配達用バイクが発見された。周囲にバイク運転者の姿は無く、通報を受けた警察では捜査を開始するが発見できなかった。

事件が進展するのはそれから数時間後。バイクが発見された場所から直線で約5km離れた河内長野市小塩町付近の駐車場で後頭部挫滅状態で死亡している若い男性を発見。後にこの男性が富田林市内で発見されたバイクに乗っていた16歳の新聞配達員と判明した。警察では近くに駐車されていたクルマを所有する41歳の男を逮捕している。

男は前夜に多量の酒を飲んだにも関わらず、帰宅するためにクルマを無免許で運転。居眠り状態のまま男性のバイクに追突していた可能性が高まった。クルマの底部に巻き込まれた男性は即死したわけではなく、事故から数分は生存していたとみられる。

の調べに対して男は「何かを引きずっていたのはわかっていた」と供述しており、検察では未必の殺意が生じていたと判断。自動車運転過失致死罪や危険運転致死罪ではなく、殺人罪での起訴を決めたという。

《石田真一》

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